パソコンのCPUには、大きく分けてインテルのCore-iシリーズと、AMDのRyzenシリーズがあります。
ここ数年、コスパが良いということで、Ryzenがシェアを伸ばしています。
一方で、Ryzenは、やめとけ。という人も多いので、迷ってしまうことでしょう。
Ryzenの欠点、メリット、デメリット、相性問題などを紹介していきましょう。
Ryzenは、やめとけ。と言われる、Ryzenの欠点、デメリット
Ryzenの欠点1:多くのゲーム、ソフトは、インテルに最適化されている
多くのゲームやソフトウェアは、インテルのCPUを搭載した環境に最適化して開発されています。
Ryzenに最適化されていないため、ベンチマークソフトではRyzenの方が高いスコアを出すのに、ゲームの快適性はインテルの方が快適。ということも多いです。
Ryzenの欠点2:相性問題が多い
メモリやSSDは、Ryzenと相性問題が発生しやすいパーツです。
相性問題は、インテルのCPUでも発生する時はしますが、Ryzenの方が発生してしまうことは多いです。
開発において、第一にはインテルCPUを搭載した環境で使用することを想定しているためでしょう。
パソコンを自作する場合や、パーツの交換をする場合は、注意が必要です。
Ryzenの欠点3:ピンが折れやすい
Ryzenは、CPU本体側にピンがあります。インテルのCPUは、マザーボード側にピンがあり、CPU本体にはピンがありません。
このため、CPUを取り外した時など、うっかりミスでピンを折ってしまいやすいです。
ピンが折れてしまうと、基本的には修復困難となります。
■追記
最新のRyzen 7000シリーズでは、マザーボード側にピンが付く形になったので、この欠点は改善されています。
Ryzenのメリット、良いところ
Ryzenのメリット1:コスパが良い
Ryzenは、性能に対する価格が安く、コスパが良いというのが、最大のメリットです。
インテルCPUとRyzen、両方のラインナップがある製品では、Ryzenの方が安く、大きな魅力となっています。
■追記
最近では、インテルの性能が高くなってきたこと、価格差が小さくなってきたことから、コスパの良さがそれほど目立たなくなってきています。
Ryzenのメリット2:内蔵グラフィックの性能が高い
Ryzenの内蔵グラフィックは、同程度の価格のインテルCPUに搭載されている内蔵グラフィックよりも、性能が高いことが多いです。
グラフィックボードを搭載する場合は関係ありませんが、最近は、内蔵グラフィックの性能も侮れないものがあります。
Ryzenが対応していないゲーム、ソフトは、あるのか
Ryzenだと、対応していないゲームや、対応していないソフトがあるから、インテルにした方がいい。という話を聞いたことがある人もいるかもしれません。
実際には、一般に公開されているゲームやソフトで、Ryzenに全く対応していないものは、ほとんどありません。
ただ、インテルの方に最適化されているものが多く、スペック上はRyzenの方が高いはずなのに、何故かインテルCPUを搭載したPCの方がスムーズに動く。といったことは珍しくありません。
また、使えないわけではありませんが、Adobe製品は、インテルCPUの方が相性は良いです。
スポンサーリンクRyzenで相性問題が発生しやすいパーツ
コスパの良いRyzenのCPUでパソコンを自作しようと考えている人も、最近は増えてきています。
Ryzenを使ったPCでは、メモリやSSDの相性問題が、インテルよりも発生しやすいです。
最近は、Ryzenのシェアも上がってきているため、ネットで情報収集をしやすい状況になっています。
自分の組みたいパーツ名で検索をして、相性問題がないかどうか確認することも、大切です。
Ryzenで後悔している人の声
・今はRyzenがいい。ということを聞いていたので、Ryzenを搭載したゲーミングPCを買ったんですが、どうも、性能をフルに発揮できていないようです。インテルの少し下のモデルと同じくらいの性能しか出せていません。Ryzenにして後悔しています。
・CPUクーラーのグリスを塗り直そうとクーラーを外したら、CPUまで一緒に外れてしまいました。CPUを剥がそうと思ったら落としてしまい、ピンが折れてしまいました。最悪です。どうしてCPU側にピンがついているのか・・・。
Ryzen(AMD)のシェアが急速に高まっている
RyzenのメーカーであるAMDは、インテルの長年のライバルでありながら、ずっと2番手のメーカーでした。
ただ、ここ数年、Ryzenシリーズのコスパの良さから急速にシェアを高めており、CPU単体では、インテルを上回るほどになっています。
2022年現在では、再びインテルが巻き返し、インテルの方がシェアは多くなっていますが、Ryzenを選ぶ人が急速に増えていることは、間違いありません。
Ryzenは、マルチスレッド性能や、価格面でインテルよりも優位に立っていたため、急速にシェアを伸ばしていたのですが、最新のモデルでは、インテルの方がマルチスレッド性能は高くなってきています。
価格面ではRyzenの方が安めではあるものの、性能が低く、価格も安い。というのでは、コスパが良いとは言いづらくなってくるため、今後のシェアは、一時期よりは低くなるとみられています。
■2023年3月追記
PCに組み込まれたCPUも含めた全体の出荷個数のシェアでは、
2021年・・・インテル77%、AMD23%
2022年・・・インテル70%、AMD30%
と、インテル優位は変わらないものの、シェアの差が縮まっています。
Ryzenは、やめた方がいい人
・パソコンを自作したい人
多くのPCパーツは、インテルの方が相性問題が発生しづらいです。
検証する環境のある人なら良いですが、特に自作初心者の人は、インテルの方がおすすめです。
・短期間で売る予定のある人
Ryzenは、同程度の性能ならインテルよりも価格が安めであるというメリットがありますが、その分、売るときの価格も安くなりがちです。
学校生活や期間限定の仕事など、短期間で売る予定のある人は、Ryzen搭載PCを安く買ったとしても、売るときも安くなってしまいメリットがなくなってしまう可能性があります。
・新しいゲーム、ソフトを積極的に試したい人
新しいゲームやソフトは、大きなタイトルであれば、インテルにもRyzenにも対応しているものが多いですが、マイナーなタイトルの場合、Ryzenだと思ったようなパフォーマンスを発揮できない可能性があります。
今後、積極的に新しいゲーム、ソフトを積極的に試したい人には、Ryzenはおすすめできません。
オールマイティに使いたいなら、インテルが無難
多くのソフトやゲームは、インテルのCPUを搭載した環境を前提に開発されており、インテルCPUに最適化されています。
CPU市場では、長い間インテルがシェアトップを走っており、2021年に一時的にAMDに奪われたとはいえ、2022年には再びトップに返り咲いています。
ですから、今後もインテルのCPUが搭載された環境を標準としたソフト、ゲームの開発が続くはずです。
もっというなら、インテルのCPU+GeForceの環境を標準としているものが多いので、グラフィックボード選びは、GeForceが無難です。
特に、グラフィックボードとの連携が重要なゲームをプレイする場合は、インテルの優位性が際立ちます。
ゲームのプラットフォームであるSteamにアクセスするユーザーの8割はインテルCPUを使っており、全体のシェアよりも高くなっています。
特に、ゲームに使いたいなら、インテルにしておくのが無難です。
私も、Ryzenはやめました
当の私も、Ryzen搭載もパソコンを買ったのですが、プレイするゲームがクラッシュして落ちてしまうことが多かったので、Ryzenをやめた身です。
やはりメジャーなインテルに合わせて開発されているタイトルがほとんどで、安定性はインテルに軍配が上がります。
私も、今後はインテルにしていくつもりです。
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