2021年9月に発表されたiPhone13シリーズには、最新のプロセッサ、A15 bionicが搭載されました。
A15 bionicは、これまでのA14 bionicと比べて、どのように進化したのでしょうか。
A15 bionicの性能、ベンチマークスコア、電力効率など、最新情報を紹介していきましょう。
A15 bionicの性能
iPhone 13シリーズに搭載されたA15 bionicですが、A14 bionicから性能が○○%向上した!との発表がなく、先代のiPad mini(A12)から40%向上した。とか、ライバル機種よりも50%高速だ。とか、遠回しな表現が目立ち、性能の向上幅が小さいのでは?と心配の声が上がっています。
どうやら、A15 bionicの性能は、A14 bionicと比べて、CPU性能がシングルコアで約10%、マルチコアで約20%、GPU性能は15%ほど向上しているようです。
確かに、それほど大きな向上幅ではありませんが、着実に向上していますし、堂々と発表しても良かったのでは?と思いますが。
CPUは、高性能コアが2つ、高効率コアが4つの、合計6コアです。
GPUは4コアとなっています。
さらに、16コアの機械学習コアが搭載されており、Siriの応答や、地図の案内などが、iPhone内で処理が完結するようになっています。
スポンサーリンクA15 bionicのベンチマークスコア(Antutu、Geek Bench)
A15 bionicを搭載したiPhone 13 Pro MAXの、Antutuベンチマークスコアは、約84万点(ver 9)という数値がリークされています。
Geek Bench 5のベンチマークスコアは、シングルコアスコアが1734、マルチコアスコアが4818とリークされています。
A14プロセッサと比べると、シングルコアで1割程度、マルチコアで2割程度スコアがアップしています。
A15 bionicの電力効率
A15 bionicの電力効率は、A14よりも10%ほど向上するとの予想が出ています。
電力効率が良くなれば、その分、バッテリーの持ちが良くなる。ということにつながります。
■追記
iPhone 13シリーズのバッテリー持ちは、iPhone 13 miniで、iPhone 12 miniよりも1時間半の向上、iPhone 13はiPhone 12よりも2.5時間バッテリーの持ちが長くなったと発表されています。
A15プロセッサは、Snapdragon 888を上回る
2020年12月に、Snapdragon 888が発表されました。
Snapdragon 888が搭載されたスマートフォンがまだ発売されていないので、確実なことは言えませんが、事前のベンチマークスコアの情報によると、良くてA14 bionicと同程度の性能にとどまっているようです。
ということは、A15 bionicの性能がSnapdragon 888を上回っていることは間違いなく、2021年のスマートフォン向けプロセッサとしては、A15 bionicがNo1ということになるでしょう。
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