ヤフーは2019年10月に、PayPayモールという、あたらしいインターネットショッピングモールを開設しました。
ただ、ヤフーショッピングの中にもPayPayモールで販売されている商品が表示されるなど、ヤフーショッピングとPayPayモールってどう違うの?と思っている人も多いかと思います。
PayPayモールとヤフーショッピングの違いは何なのか。を説明します。
PayPayモールは、優良出店者のあつまり
PayPayモールに参加しているのは、ヤフーショッピングでの評価が高い優良出店者、あるいは上場企業など、一定以上の規模を持つ大企業のみです。
ヤフーショッピングでは、2013年以降、初期費用や月額費用、ロイヤルティなどを無料化し、新規出店を促進した結果、出店店舗数の拡大に成功しました。
その一方で、一部の大手事業者にとっては、自分たちの店舗、商品が埋もれてしまう。という声も挙がっており、そんな大手事業者の声に応える形で、PayPayモールがつくられたというわけです。
利用する側も、PayPayモールに出店されている店舗の方が、安心して購入することができるというわけですね。
PayPayモール店舗は、ヤフーショッピングにも表示される
PayPayモールに出店する事業者は、ヤフーショッピングからは退店しなければならないのですが、ヤフーショッピングの検索画面にも、PayPayモールで販売されている商品が表示されるので、実質的には、PayPayモールとヤフーショッピングの両方に店舗を構えるのと同じことになります。
PayPayモールで商品を探していると、PayPayモールに出店しているお店の商品しかヒットしないのに対し、ヤフーショッピングで商品を探せば、ヤフーショッピングに出店しているお店と、PayPayモールに出店しているお店の商品両方がヒットするわけです。
我々ユーザー側の使い方としては、ヤフーショッピングで検索をして、同じ商品で、同じような価格であれば、より安心して購入できる、PayPayモールに出店されている業者の商品を購入すれば良いのかな。と思います。
PayPayの知名度拡大、利用促進も兼ねている
PayPayモールの「PayPay」とは、知っている人も多いかと思いますが、ソフトバンクグループが展開するキャッシュレス決済サービスの名前です。
PayPayモールでは、PayPayが利用できるということを強くアピールすることで、PayPayの知名度拡大と、利用促進も兼ねています。
ただ、ヤフーショッピングでもPayPayは使えるので、別に、PayPayが使えるのはPayPayモールだけではありません。
PayPayモールという名前をつけることで、PayPayの知名度を高めることと、先にも紹介した通り、ヤフーショッピングの中でも優良出店者をあつめることで安心して購入できるモールをつくりたかったということなのでしょう。
11月1日から、最大20%還元キャンペーン実施
11月1日から、PayPayモールで100億円相当あげちゃうキャンペーンが開催されます。
これは、最大20%相当のPayPayボーナス、Tポイントが付与されるキャンペーンです。
ストアポイント・・・Tポイント1%
100億円相当あげちゃうキャンペーン・・・PayPayボーナス9%
ソフトバンクスマートログイン・・・PayPayボーナス5%
もしくは
ワイモバイルEnjoyパック・・・PayPayボーナス5%
Yahoo!プレミアム会員・・・PayPayボーナス4%
PayPay残高での支払い・・・PayPayボーナス1%
もしくは
ヤフーカードでの支払い・・・PayPayボーナス1%
これらを合わせて、20%の還元が受けられるということです。
ソフトバンクユーザー、もしくはワイモバイルのEnjoyパックに登録していない人は、最大15%ということですね。
PayPayモールで、楽天市場を追撃か
ヤフーは、ヤフーショッピングの初期費用や月額費用、ロイヤルティの無料化などによって出店者数が大幅に増加し、楽天市場を上回ることに成功しました。
その一方で、売上高では、まだ楽天に差をつけられているのが現状です。
あたらしくPayPayモールを開設することで、ヤフーショッピングとPayPayモールの二本立てで、楽天市場を追撃し、売上高でも追い抜きたい。という作戦も考えているのでしょう。