2020年モデルのiPhoneに搭載される、A14プロセッサ。
A14プロセッサの性能や、ベンチマークスコアに関するリーク情報が入ってきたので、紹介していきましょう。
A14プロセッサは、5nmプロセスルールに
A14プロセッサは、5nmプロセスルールに基づいて製造される。といわれています。
プロセスルールとは、回路の配線の幅のことで、小さければ小さいほど性能は高く、消費電力は小さくなります。
現在のA13プロセッサは、7nmプロセスルールに基づいて製造されています。
これまでのプロセッサのプロセスルールの推移を振り返ってみましょう。
2019年 A13 7nm
2018年 A12 7nm
2017年 A11 10nm
2016年 A10 16nm
2015年 A9 16nm
このように、プロセスルールはどんどん細かくなっています。
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A14プロセッサの性能
A14プロセッサの性能は、A13プロセッサよりも40%ほど向上するとの予想が出ています。
ちなみに、プロセスルールが変わっていないA12プロセッサからA13プロセッサに変わった時は、性能の向上幅は10%ほどでした。
有力なリーカーによると、CPU性能は40%向上、GPU性能は50%向上するということです。
A14プロセッサのベンチマークスコア
Geek Bench5
A14プロセッサの、Geek Bench5のベンチマークスコアは、
シングルコアスコア・・・1658
マルチコアスコア・・・4612
という情報がリークされています。
A13プロセッサのスコアは、
シングルスコア・・・1330
マルチコアスコア・・・3435
でしたから、シングルコアスコアが約25%、マルチコアスコアが約35%向上しています。
ちなみに、Macbook Pro(2019年モデル)に搭載されているCore i7 9750Hのスコアは、
シングルコアスコア・・・1030
マルチコアスコア・・・5428
です。
さすがにMacbook Proには負けますが、大きく劣らないくらいの高性能なプロセッサになりそうです。
■追記
別のリーカーも、A14プロセッサのGeekbench5のマルチコアスコアは、4600程度になるとリークしています。
これを見ると、A14Xプロセッサの性能が凄いことになりそうですね。
Antutuベンチマークスコア
Aututuベンチマークスコアもリークされたのですが、こちらはGeekBench5とはスコアが全然違います。
iPhone12 Pro MAXのスコアとされているものですが、総合57万、CPU17万、GPU22万と、A13プロセッサよりも10%ほどの向上にとどまっているようです。
Geek Benchのスコアと比べて向上幅がとても小さいので、思ったほど性能は向上していないのではないか?とちょっとした騒ぎになっています。
スマートフォン最高峰の処理能力
Appleのプロセッサは、Androidに多く採用されているSnapdragonよりも性能が優れている事が多いのですが、A13プロセッサは、Snapdragon 865にほぼ並ばれていました。
今回、A14プロセッサが35%性能向上するということで、再びスマートフォン向けプロセッサとして最高の処理能力を獲得することになります。
今後、Snapdragon 875も年末には発売されるでしょうから、そちらの性能も楽しみですね。